柔らかいアイコンタクト

本年度の全国通訳案内士試験二次口述まで、あと3日となりました。

昨日は、私の個人レッスンが朝から夜まで、全部で10時間ありました。受講者さんたちは、皆、順調な仕上がりを見せています。

プレゼン課題は、与えられたお題について即興で2分間話すものですが、皆さん、しっかりとした内容をピッタリ2分で話せるようになっておられます。

現在は、最終仕上げとして、非言語面のデリバリーを練習してもらっています。視線の配り方等ですね。

二次口述では、受験者は自分の解答が相手に伝わっているか、を確認しながらアウトプットすることが求められ、その手段の1つが視線や表情です。

これが、一次筆記との違いですね。筆記では、正解を一方的にアウトプットさえすれば当然受け止めてもらえますが、二次口述では正解を出しても、それだけでは足りません。それが採点者に「到達する」かという点について、また別途、努力が必要なのです。

さて、そうは言っても、即興できちんとした内容を外国語で話す、というだけで大変な作業ですから、これを行いながら同時に非言語面まで気を配る、というのはなかなか大変なことです。

レッスンの受講者さんたちは、皆、真面目な方ばかりなので、一生懸命、視線を前に向けるように試みてくださいます。

ただ、思いつめた表情でずっと目を見つめられると、ちょっと怖い(笑)こともあります。

顔の緊張を抜いて、リラックスして柔らかい表情で話せる、という段階まで練習することが理想です。

鏡を見たり、自分を録画したりしながら練習するもの良いかもしれません。

どうしても緊張して固い表情になってしまう、という方は、以前の記事でも書いた通り、とりあえず2分間で3回だけ、目を合わせるようにしてはどうでしょうか。

3回でも十分ですし、真面目で緊張している、というのも必ずしもマイナス評価ではありません。逆に、あまり不自然な笑顔が続くのは、かえってよくないともいえます。

話している間、一度も試験委員と目が合わない、というのはよくありませんが、アイコンタクトは常にしなければいけないわけではなく、メモを見る等、適宜、視線をはずすのもOKです。

それにしても、このプレゼン課題は、本当に高度なコミュニケーション技術が要求される、難しい課題ですね。

受験者の方々に、十分、練習していただけるよう、「プレゼン演習タイマー」を作りました。これでぜひ、最後までたくさん練習してください。

新作の「レベル4」「レベル5」がリリースです。レベル4は「砂時計なし」のバージョン、レベル5は、字幕もなしです。また、出題される三択のお題も別個のものにしています。