「下町」は“downtown”?

こんにちは。杉森です。

私が行っているSkype個人レッスンの通訳演習問題の1つに、「浅草は下町にあります」という類の文が含まれるものがあります。これを受講者の方に英訳していただくと、半分以上の割合の方が、「下町」を “downtown” と訳されます。

downtown を英和辞典で引くと、「繁華街、ビジネス街」とあります。

downtown を英英辞典で引くと、「central area or main business and commercial area of a city」とあります。

浅草は繁華街と言えなくはありませんが、「下町」と「繁華街」は、だいぶニュアンスが違うように思われます。

和英辞典で「下町」を引くと、次のようにハッキリ書いてありました。

「下町」に相当する英語は見当たらない。たとえば “downtown” のように訳すことはできない。

私は、なぜこの「下町=downtown」という「神話」がここまで広まったのか、かねがね不思議に思っていたのですが、受講者の方が教えてくださいました。

「down は『下方向』、town は『町』だからでしょう」

なるほど、そーゆーことだったのですね(笑)。

さて、それではどう言えばいいか、ということですが、いわゆる東京の「下町」とは、江戸時代から庶民が住む隅田川近辺のことで、「山の手」に対する言葉です。これは「日本的事物」なのですね。そして、定訳もありません。

よって、Shitamachi とそのまま言って、あとは説明を加えるしかありません。通訳の場合は、時間的制限があるので、説明文の省略も場合により許されるでしょう。

ちなみに、Shitamachi は英語版 Wikipedia にもエントリーされていて、以下のように書かれています。

Shitamachi is the traditional name for the area of Tokyo including today the Adachi, Arakawa, Chiyoda (in part), Chūō, Edogawa, Katsushika, Kōtō, Sumida, and Taitō wards, the physically low part of the city along and east of the Sumida River.

I hope you find this information helpful! (←この文、覚えておくと、全てのプレゼンテーションの結辞に使えます!)

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