前回の記事で、プレゼン課題の準備時間30秒において最初に行う「トピック選択」につき、一定の知識があることを前提に「観光アトラクション+広い題」に狙いをつけて、素早く(数秒で)選ぶべき、ということを述べました。
では、これを前提に、選んだ題についてどのように話を構成すべきか、について今回はシェアします。
これには、ズバリ「型」を利用します。
型とはテンプレートといっても構いません。つまり、2分プレゼンを定型化したものです。これを使いこなすことが、即興プレゼン攻略の唯一の道です。

「テンプレを覚えよ」というのは、いかにも安直なやり方だ、という批判がありますが、私はそうは思いません。
スピーチというのは、どういう構造が最も伝わりやすいのか、というのは昔から研究しつくされています。こういうことは、素直に従っておくべきなのです。
私はこれを「テンプレは、恥ではなく役に立つ」という言葉でよく表します。
たとえば、トピックを「蕎麦」(2023年度)とします。
これは典型的アトラクション(蕎麦を食べてお楽しみください、と言える)であり、広い題(蕎麦にはいろいろな食べ方がある)といえます。
上のテンプレを当てはめると
①トピック告知:蕎麦についてお話します。
②定義:蕎麦とはbuckwheat noodlesです。
③説明
・由来:蕎麦は穀物として、日本で太古から食べられていました…しかし、現在のような麺料理になったのは、平和な江戸時代です。
・現状:今日、蕎麦にはいろいろな食べ方があり、それぞれ楽しまれています。温かい蕎麦、冷たい蕎麦…ベーシックなのはざるそばです。ざるそばとは…
④意義&お勧め:蕎麦は美味しくヘルシーで、日本人だけでなく海外からの観光客の間でも人気です。ぜひ食べてみてください。
⑤ご清聴ありがとうございました。
となります。

(「蕎麦」のプレゼン掲載書籍『モデル・プレゼンテーション集 過去問編20』)
ただ、このテンプレを使いこなすには、相当量のインプットとアウトプットが必要です。テンプレを使うのは、決して安直な方法ではありません。
次回以降は、テンプレを使いこなすために必要なインプットとアウトプットの話をしたいと思います。
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