PEPのオンライン個人レッスン(全国通訳案内士試験二次口述準備)では、必携書籍教材を定めています。その内容は大部分が過去問(『過去問詳解』)で、計10数冊になります。
お問い合わせをいただく際、「なぜこのようにたくさんの本が要るのですか?」と率直なご質問をいただくことがあります(笑)。
この答は次のようなものです。
(1)受験準備には過去問を学ぶことが必要、適切、有効
(2)過去問の資料が充実しているのがPEPの強み
(3)実力をつけるにはインプット(自学自習)の分量が大切であり、そのための教材(特に紙の教材)
(4)司法試験などの難関国家試験では、受験勉強に本棚1つ分ぐらいの本が要るのは常識となっている。全国通訳案内士試験も難関国家試験の1つであり、この程度の本の分量は驚くに当たらない
(5)最初は見た目の量に圧倒されるが、手元に置いておくと意外に手に取って読むもの(積ん読効果)
合格体験記を読んでいただくとわかりますが、合格者の方々は、皆、上記につき最終的に納得されています。
一方、私は「インプットの素材は自分で最低限のものを選びたい。だから教材購入義務のない(ないし少ない)アウトプットの講座が欲しい」という需要があることも承知しています。
私は、そうした考えを否定するつもりは全くありません。
実際、入学金や書籍購入義務をなくす代わりにレッスン料を高くした「アウトプットだけ」の講座を企画したこともあります。
こうした講座の需要はあると思われるので、学校の売上には貢献するでしょう。しかし、学習効果(合格率)については自信が持てません。
私が日々、PEP英語学校の仕事に励むのは、単に目先の売上を上げるためではなく、受講者の方々の満足度を上げ、学校のブランドバリューを上げることにより長期的な利益を目指すためです。
そしてさらに、自分の過去の努力の結晶である書籍教材を使っていただく、という自分の満足感も得たいと思っています。
ゆえに、インプットの段階から私を信じてくださる会員の方々へのサービスを最優先するために、今のところ「アウトプットだけ」講座は行わっていないのです。