花見と通訳ガイド試験と2

 

神田川沿いの椿山荘付近の桜へのアクセスですが、私は高田馬場駅から、早稲田大学行きのバスに乗って、終点で降ります。あとは歩きで数分です。

高田馬場は、漫画『鉄腕アトム』(1963)の舞台になった街です。

漫画の設定では、アトムは2003年4月7日に、高田馬場にある科学省で生まれた、とされています。1963年当時から40年後の世界を描いたわけですね。

これを記念して、2003年以降、JR高田馬場駅の発車メロディーは『鉄腕アトム』の主題歌になっています。

「漫画やアニメの聖地巡礼」は、全国通訳案内士試験二次口述プレゼンテーションにて2019年に出題されていますね。

「聖地巡礼」のモデル・プレゼンテーションが掲載されている『モデル・プレゼンテーション集 過去問編12

最近は、AIが発達して、やがて人間はコンピューターに取って代わられるのではないか、などとよく言われますね。

たしかに、特定の分野の能力は、今やAIが人間を上回っています。でも、アトムのような「人間の友達」になれる「感情を持ったロボット」は、2024年現在、まだ発明されていません。

現在、通訳や翻訳も、一定の分野では、AIがかなりの精度でできるようになってきました。でも、そのせいで通訳者や翻訳者が失業した、という話は存外聞きません。

この理由は、人間が「このサービスは(かりに翻訳の精度的に少しぐらい劣ったとしても)人間にやってほしい」と思っているからです。理屈というよりも、感情の問題なのですね。

日本の首相とアメリカの大統領が会談をする際、ポケトーク1台をもって2人だけで密室に入る、ということはありえない。必ず、それぞれが信頼する腹心の通訳者を伴って、会談に臨むはずです。

もし、通訳が機械に取って代わられる日が来るとすれば、それはアトムのような「人間の感情」を持った、人間と心を共有できるロボットが出来たときです。

これは、いくら科学の進化が加速度的に進んでいるとしても、もう少し先のことのように思えます。

原作者の手塚治虫の「40年後」という予想は外れましたが、「人間とロボットの共存」というテーマが語られるようになる、という点では、予想は的中しています。

こうして語っているうちに、古典『鉄腕アトム』を読み返してみたくなりました。

『鉄腕アトム』第1巻

アマゾンkindleで無料で読めます。これはコンピューターの恩恵ですね。