カウントすると?

本年度の全国通訳案内士試験一次筆記まで残り日数をカウントすると、本日を入れてあと31日です!受験者の皆さん、頑張っておられますか?

英単語 “count” には「数える」以外に、「伯爵」の意味がありますね。

昔、代々木ゼミナールで中学生に英語を教えていた時、この単語を説明するにあたり、「『セサミストリート』に『カウント伯爵』という数を数えるキャラクターがいるでしょう。あれは『カウント・カウントがカウントしている』という駄洒落なんですよ」と私が言ったら、生徒たちの反応が良かったことを思い出します(ちなみに、カウント伯爵の英語名は “Count von Count” )。

“Counter” にもいろいろな意味がありますが、「助数詞」という意味があるのはご存知でしょうか?

助数詞とは、日本語の1本、2枚、3人、などの「本」「枚」「人」のように、数の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す語要素のことです。

英語にも、one sheet of paper, two cups of tea, three cubes of ice, などがあります。ただ、日本語はこの助数詞の数が非常に多くて数百もあり、かつ複雑なところが特徴的とされています。

馬や牛は、1頭、2頭、3頭、と数えますが、猫は1匹、2匹、3匹、と数えます。しかも「匹」の発音は「ぴき」「ひき」「びき」と変化します。

日本語ネイティブにとっては意識すらしないことですが、日本語を学ぶ外国人にとっては悩みの種です。

蟹や船を「杯」で数えたり、ウサギを「羽」で数える等、日本人でも知らない人がいる助数詞もあります。

日本語を学ぶ外国人は、助数詞が苦手、というのは非常に有名で、実はこの話は、通訳ガイド試験二次口述のプレゼンテーションに「日本語の数の数え方」という題で出題されたことがあります。

全国通訳案内士試験 二次口述過去問詳解ダイジェスト(平成27年度分)

モデル・プレゼンテーション集過去問編2

これは「語学としての日本語」というジャンルからの出題であり、助数詞の話を知らないと出題趣旨の把握が難しい、という問題です。ちなみに、同ジャンルの出題として、2014年度の通訳問題「日本語の文字」があります。

通訳案内士試験二次口述過去問詳解 ダイジェスト 平成25-26年度分

効果的な説明をするためには、説明の目的たる事物について知り、かつ説明のための語彙・表現を知るだけではなく、説明をする相手の人が現在、何を知っているか、ということまで知っておくことが有益ですね。

▶PEPニュース
・本年度の「全国通訳案内士試験二次口述特別動画セミナー」のプロモーション動画ができました!

セミナーの受講受け付け開始は、今月末ごろになる予定です。お楽しみに!

・二次口述の課題の演習用にタイマー動画を一般公開しました。タイマーも「カウンター」ですね。
プレゼン演習タイマー(シンプル版)

考慮時間30秒タイマー(全国通訳案内士試験二次口述課題演習用)

プレゼン2分タイマー(通訳ガイド二次口述プレゼン演習用)

通訳課題演習用1分タイマー(全国通訳案内士試験二次口述)