甍(いらか)の波と~♬「こどもの日」の二重構造

今日は、こどもの日(Children’s Day)ですね。

こどもの日は、もともと端午の節句という男の子のお祭りで、戦後に男女両方の子供のための祝日になった、という話はよく知られています。

さて、では端午の節句の由来は何でしょうか?

端午とは、午(うま)の月のはじめ、節句とは季節の切れ目、という意味ですね。

節句は主として5つあり(五節句)、①七草の節句、②桃の節句、③端午の節句、④七夕の節句、⑤菊の節句、です。このうち、①②④は、全国通訳案内士試験二次口述のプレゼンで既に出題されています。

③端午の節句は出題がまだですが、「こいのぼり」という類題が出ています(2017)。

端午の節句が日本でお祝いされるようになったきっかけは、ご存知「菖蒲」です。

季節の切れ目は体調を崩すことが多いので、菖蒲というハーブを中国で用いたのですね。この「菖蒲」が「尚武」(martial spirits)に通ずることから、武家の男子のお祭りになったわけです。

江戸時代、武家ではこの日に先祖伝来の甲冑を屋内に、軍旗を屋外に、虫干しを兼ねて飾り付けたのが、端午の節句のお飾りの起源です。

そして江戸時代は、商人が力を付け、武家の祝いをまねしたのですね。商家には先祖伝来の甲冑や旗指物はなかったので、中国の黄河を昇る鯉が龍になった、という伝説に基づき、鯉の吹き流しを屋外に立ました。やがてこれは、武家に「逆輸入」されるに至った、というのが鯉のぼりの起源です。

鯉のぼりは、通訳ガイド的にはお土産アイテムでもあります。

通訳ガイドさんが現場で、ツアー客を連れて歩く際、目印の旗の代わりに小さな鯉のぼりを持って案内している光景も、時々見かけます。鯉のぼりの歴史を踏まえて考えてみれば、なかなか洒落たアイディアだと思います。

 

▶PEPニュース
・「こいのぼり」「七草」のプレゼンが載っている書籍はこちら。
モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅷ

・「桃の節句」のプレゼンが載っている書籍はこちら。
モデル・プレゼンテーション集 過去問編11

・「七夕」のプレゼンが載っている書籍はこちら。
モデル・プレゼンテーション集 過去問編Ⅵ

 

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