憲法記念日と通訳ガイド

今日は憲法記念日ですね。英語では Constitution Memorial Day です。

ただ、これだと訳語を言っただけですので「説明」した、というためには、もう一言必要です。

普段から見聞きしてなじみのある事物を「じゃあ説明して」と問われ、ハタと困る、というのは、全国通訳案内士試験を勉強している人にとっての「あるある」ですね。

憲法記念日は、戦後出来た新憲法の施行されたことに因む国民の祝日、ということになります。英語では、Constition Memorial Day is a national holiday in commemoration of the enforcement of the Constitution of Japan. となります。

この「憲法施行日」を6カ月遡ると、11/3の文化の日、ということになります。

文化の日は、文化を振興するための祝日ですが、実はその由来は「日本国憲法公布の日」です。日本国憲法は「公布の日から6か月後に施行する」と定めているので、こうなっているのですね。

では、なぜ11/3が「憲法記念日」にならなかったのでしょうか?

それは、11/3は、戦前「明治節」という、明治天皇の誕生日に因む祝日だったので、旧日本帝国に関連する日を新憲法の記念日にすることが、政治的に忌避された、という事情からです。

ちなみに、ガイド試験の二次プレゼン課題で「文化の日」が出題されています。プレゼンでは2分間の説明が求められますので、通常、由来から説明をすることになります。

問題及び解答例の掲載テキストは、『全国通訳案内士試験 二次口述過去問詳解ダイジェスト(平成28年度分)』ないし『モデル・プレゼンテーション集過去問編6』です。

なお、「施行」(enforcement)に対し「公布」は英語で promulgation といいます。「知らしめる」ことですね。この言葉は「キリスト教の『布教』というときにも用いる単語です。

通訳ガイドのテーマたる「説明」をするには、語彙と知識があることが前提になります。これを得るのはなかなか大変ですが、個別に学んだことが徐々につながり始めると、楽しくなってきますね。

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