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PEP英語学校では、平成26年に「平成25年度通訳案内士二次口述試験」の情報を提供していただける方を募集しました。下記1~3の情報提供をお願いしたところ下記の方々よりご回答をいただくことができました。大変貴重な情報ですので、今後受験を検討されている方は、ぜひ参考になさってください!
平成25年度通訳案内士二次口述試験レポート質問項目
- 【1】受験に関する情報
- 受験番号、受験会場(東京・大阪・福岡)
受験時間帯(受付開始時刻9:00、10:00、12:00、13:00、14:30、15:30のいずれか) - 【2】試験内容に関する情報 試験問題再現及び試験官とのやり取り、試験室の様子
- 【3】その他有益と考えられる情報あるいは感想など
平成25年度 受験者1 男性
受付開始時刻の14時30分までは1Fロビーで待機。14時30分~15時30分の間に2Fへ上がり小教室で受付を済ませ、すぐ隣の大教室で待機させられます。
なお、受付以降はカバン含めた身の回り品は全て携行する必要があり、かつ通信機器の電源はオフが必須、受験者同士の私語も禁止、さらにトイレに行くのに係員の付き添いを要します。
大教室では各人に受験番号や筆記の合格者番号とは別の整理番号(10-②、等)が与えられ、着席位置もその番号によって定められています。
また整理番号が書かれたひも付きのカードも配られ、受験終了まではそれをずっと首から下げて行動します。
15時30分になったら8~10人くらいずつ番号で呼ばれて、係員に先導されて試験室直前控室に移動します。ここは受付室と同じくらいの広さの机・椅子のある教室で、30人ぐらい収容だった気がします。なお飲料が飲めるのはこの部屋までです。また、参考書の類もこの部屋までは使用可です。
およそ10分ぐらいごとに、6人ぐらいずつ呼ばれて直前控室を出て、係員に廊下に縦一列に並ばされます。廊下の両側には試験室が並んでいます。一列で廊下を歩き、先頭の受験者から順に係員に指示された通りの試験室の前の椅子に座り、中から声がかかるか、係員に予め告げられた時刻になるまで待ちます。
私は16時00分に試験官に試験室の中から日本語で呼ばれて入室しました。室内は入口を入ってすぐの左側に椅子が三つ並び、それらと向かい合う形で、何も無い空間を隔てて3~4m奥に机と椅子がやはり三つ並べて置いてあり、奥側の左右の椅子の私から向かって右の方に先ほど日本語で私に入室を促した日本人試験官が座り、左側の席にはネイティブの試験官がいました。なお、手前側の向かって右の椅子は荷物用で真ん中は受験者用であり、左の椅子にはクリップボードに挟まったA4ぐらいの白紙と黒ボールペンがありました。
私が着席するのを待って、日本人試験官がこれから口述試験を始める旨を日本語で説明し、続いて第1問が口頭で告げられました。いわく「今から私が日本語で説明する内容を、受験外国語(すなわち英語)に翻訳して1分以内で説明しなさい。与えられた用紙でメモを取っても構いません」という主旨でした。
第1問は下記の通りです。
温泉のある旅館に泊まることは、最も人気のある日本人の余暇の過ごし方のひとつです。温泉はさまざまな症状に効くと考えられています。温泉に浸かり、周りの山々と美しい景色を眺めることはこの上ない時間です。
私は、試験官が第1問を話し終えた直後にCan I start?と一応確認して承諾を受けた後、所々つっかえながら何とか訳し終えました。続けてとっさにIt’s all.と言った瞬間には試験官は手元の時計を見ていましたが、制止はされなかったので制限時間内だったと思っています。
続いて第2問です。
再び日本人試験官の前説がありました。いわく「今からお渡しする(3枚のカードに書かれたそれぞれのテーマの内ひとつを選び、30秒間で考えをまとめ、次の2分間で説明しなさい」。英語ネイティブの試験官から名刺大の3枚のカードの束を渡されました。それぞれのカードに記されていたのは『富士山について』(どこかの隅に小さく④とありました)及び『19世紀の日本社会に起きた変化について』(同じく⑤)、そして『絵馬について』(⑥)でした。
私はとっさに『絵馬について』を選び、30秒後に説明を開始して、時折言葉が見つからず詰まりつつも、試験官に制止される前に話し終えました。その後、ネイティブ試験官からの次の質問に英語で回答しました。
Where does Ema come from?
これに対しては、中国大陸から日本へ伝わった十二支信仰を使った説明をしました。
またその次の質問は、(神社の木に十二支を描いた絵馬を掛けます、と私が言ったことを踏まえてか)
Why do people use Ema?
私の回答は、人々が神社で願掛けをする習慣についてでした。
第二の質問を何とか答え終わるのとほぼ同時にネイティブ試験官に「時間です」と制止されました。
カードの束を椅子に戻し、退室しました。
試験前とは別の直前控室(大教室)に集められ、30分程度経って自分と同じ時刻に集合した受験者が全て集まった後、解散許可が出たので会場を後にしました。
(以上)
平成25年度 受験者2 男性
1時から1時25分集合、試験終了時間3時ごろ
1時から1時25分までが受付時間であるため、1時5分くらいに到着すると既に行列ができてきた。受付を済まし、自分の席に着くとそこからはトイレも規制されることになる。1時40分くらいにトイレに行きたい人はまとめていくので、その時に行った。出る時も一緒に戻るため、面倒だなあと思い、試験前に気分転換で行くことをやめることにした。小腹がすいたとき用にチョコレートを買っていったのだが、周りで食べている人がいないのでやめておいた。参考書を読もうかと思ったが今更見てもと思ってきたので、気休め程度で読んで待つことにした。そして面接試験が始まった。
- B:(試験室から出てきて英語で)次の方どうぞ。
- C:(戸が完全に閉まってないのでそのまま開けて中に入って)Good afternoon.
- B:(くすくす笑う)
- A: Good afternoon.
- C:(重い荷物を持って立っている)
- A: 荷物を置いてください。
- C: Thank you.
- A: 席に座ってください。
- C: Thank you.
- A: 名前は何ですか
- C: I am (私の名前).
- A: OK.
- B: それでは通訳試験を始めます。(説明中略)新幹線は東京オリンピックが開催された1964年に始まりました。世界から注目を浴びました。現在8路線があり今後の計画として日本の主要都市を結びます。
- C: Shinkansen is super express train, nicknamed the Bullet train. In 1964, the Tokyo Olympic game was held and Shinkansen was started. Many people (3秒沈黙。焦る)are interested in Shinkansen. Now 8 lines are conducted and near future it will connect with major cities. Thank you.
- A:(3枚のカードを私に来る)
- C:(おー30秒前に見られるなんてラッキーと思い見る。居酒屋について、日本の伝統芸能について、東日本大震災なんちゃら、3行もあって見る気がしない。居酒屋か伝統芸能だな。)
- B:(略)※プレゼンテーションの仕方の説明
- C:(Bの言っていることを8割がた無視してカードを黙って見ていて考え始める。あまり無視してもなんかなあと思うので、多少合間合間でうなずきをしている。ん、1分後に合図をするのか。1分と聞こえたけど実は2分だったりして。どっちだったけ1分後だったっけ2分後だったけ。居酒屋の説明にしよう。けど居酒屋ってなんていうのかな。Japanese style tavernだったっけ。でもtavernは屋台の説明だったっけ。これは自信ないから避けておいて。と考えているうちに30秒とフライング時間10秒ほどが過ぎる。 ).
- B: それでははじめてください。
- C: Let me talk about Izakaya. It’s a Japanese style drinking and eating place (Aがうなずいているから安心。)You can enjoy not only traditional Japanese food but also a traditional Japanese alcoholic, sake. Sake is Japanese wine. The alcoholic range is from 15 percent to 20 percent. The taste is not only sweet but also bitter. (苦いわけないけどいいや)Also you can eat chicken (身振りは焼き鳥)
- B:1分です。
- C:(1分か。確かに1分と聞こえたが、私としては2分しゃべった感じがする。ん、ネタもないし2分と聞こえたことにして早いとこ終わろう)If you travel to Japan, I recommend that you go to Izakaya at least one time. Thank you.
- B: (笑顔で)Thank you.
- C:(2分20秒か1分20秒のプレゼンテーションだったからまあいいでしょう)
- A:(英語で)居酒屋では何の食べ物が好きですか?
- C:(あ~頭ぼっとしてきたは。念のために聞き返そう)I beg your pardon, please.
- A:(英語で)居酒屋では何の食べ物が好きですか?
- C: I like sake the best. Sake is rice wine.
- A:(英語で)Where do I find Izakaya?
- C: You can find Izakaya near the Shinbashi station and Ueno station
- A: I am working at Shinbashi. So I know.(英語で)料金はどう?安い?
- C: The price is cheap, not expensive.
- A:(英語で)How many times do you go to Izakaya.
- C: Once a week.
- A:(英語で)誰が利用しますか?
- C: Tourists and office worker use Izakaya.
- A and C: (ともに何かを言った。)
- A: Go ahead.
- C: Thank you. Izakaya is good place to have a good conversation. Japanese people work very hard.
- A: (英語で)試験を終了します。
- C: Thank you.
- C: (重い荷物を持つ。するとAが荷物に興味を持ってか質問。つまりこのとき私は荷物を持って立ちながら回答)
- A: Where do you live? In Tokyo.
- C: No, I live in Owani town, near Hirosaki city, Aomori Prefecture.
- A: Is Hirosaki near Aomori?
- C: No. But now we have much snow.
- A: Will you stay in Tokyo?
- B: No, I have to go back to Aomori.
- A: Have a safety trip.
- C: Thank you.
女性の指示はきちんと聞くべきでした。1分20秒で終わったプレゼンテーションがどう評価されるかにかかっています。
模擬面接を数十回行ったせいか、試験慣れはしていたと思います。ということで終始笑顔でしたが、通訳問題で紙を持っていたときには手が震えていました。
additional questionで聞かれたことをプレゼンテーションに入れるべきでした。
もう少し長く回答を言えばよかったです。がんばったところは、居酒屋は会話するのにはいいところです。と言ったところです。
試験後の追加質問をされたとき、きっと私はボーダーラインにいる感じがしたので、ここはリズミカルに回答しました。
落ちたとしたら、女性の指示を聞いていなかったからしょうがないなあと思い、来年また受けます。
この反省を生かして、翌週別な用件で東京に行った時は、上野のガード下で4人で居酒屋に行きました。