タイマーのないタイマーで直前期の練習

本年度の全国通訳案内士試験二次口述(12/14)まで、あと26日となりました。

準備の方も仕上げの時期です。

私の個人レッスンでも、この時期に受講者の方の様子を見ながら、特にプレゼン課題について、徐々に直前用のアドバイスを出し始めます。

そのひとつは、タイムマネージメントです。

 

私の個人レッスンでは、プレゼン演習をする際に、かならずこの大きなタイマーを受講者の方が見やすい位置に置いています。

これにより、話の構造と分量の感覚を受講者の方につかんでいただき、最後に「ご清聴ありがとうございました」と締めの言葉を言って、質量ともに充実した2分プレゼンを完成させることを目指していただきます。

ただ、実際の試験ではタイマーはありません。

先日の記事(プレゼン2分感覚習得は「演習量」2025年11月13日)で述べたように、受験者は体で2分感覚をつかんだ上で、試験に臨まなければなりません。

そこで、私はこの直前期、「そろそろ時計を外して練習してみましょう」と提案します。

そうすると、何と9割の方が1分55秒あたりで、「ご清聴ありがとうございました」と言って、ピッタリと2分プレゼンを完成されます。

演習を地道に重ねてきたことにより、2分タイマーが体内に見事インストールされたということです。

私が提唱するタイマーを用いた演習の積み重ねの効果が、おかげさまで実証されていて、私としてもうれしい限りです。

このタイマーは、私が12年前にこのプレゼンレッスンをデザインした際に、真っ先に取り入れたものです。

最初、私は大きくて見やすく、時間の経過を音声で知らせ、しかもその音声が耳障りでない、優しい音のタイマーを探しに、家電店へ出かけました。しかし、そのようなものは市場にありません。

そこで思いついたのが、動画で2分専用タイマーを作る、ということです。これが上記のものです。

その後、私は受験者の方が独学でも演習量を確保できるようにと、「プレゼン演習カード+タイマー」システムを作りました。

ここにおけるタイマーは、数種類あり、最上級版は「タイマーが表示されないタイマー」です。

言葉にすると変ですが、要するに本番と同様に、2分間の最初と最後だけが告げられ、その2分間の間は試験委員の顔が表示される、というものです。

これで本番に準じた演習を独学で行うことが可能になります。

このシステムは、無料で使うことができます。

演習カードも、無料で配布しています。オンラインストアでどうぞ(価格は0円です)。

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