試験公示の変更点のまとめ

既報のように、2025年度の全国通訳案内士試験の公示が、ゴールデンウィークのさなか、4月30日(水)官報により行われました。

総じて、先日公表された「ガイドライン」に沿った内容となっています。

一番大きな変更点は、一次筆記試験の日本歴史と一般常識の免除につき、共通テストが導入された点ですが、これは今年の発表が「不意打ち」であったので、共通テスト(本来、大学受験生が受けるもの)の該当点数を持っている全国通訳案内士試験受験者(受験者層が大学受験生と重なることは少ない試験)の数は事実上、今年は非常に少ないと思われます。

なお、二次口述試験については、既報のガイドラインを見る限り変更はありません。

受験料(14,850円)、試験運営事務局(千葉県柏市根戸2063北柏ビル2F 全国通訳案内士試験事務局、受託業者は昨年度と同じ日販セグモ株式会社)、なども変更ありません。

よってほとんどの英語受験者は、「試験日程のタイミング」だけ注意しておけばよいと考えられます。

 

昨年度の公示内容との相違点等のまとめです。

1.試験日程のタイミング

2024年度と2025年度の試験日程につき、一次筆記試験日が8月の第3日曜日、合否発表が翌月末、二次口述試験日12月の第2日曜日、合否発表が2月初旬の金曜日、とほぼ同じタイミングといえます。

出願のタイミングは、今年は10日早く始まり、6日早く終了します。よって差し引き、受付期間が4日間延びたことになります。

2025年度のスケジュール
筆記試験期日:令和7年8月17日(日)、合格者の発表 令和7年9月26日(金)(予定)
口述試験期日:令和7年12月14日(日)、合格者の発表 令和8年2月6日(金)(予定)
受験願書受付期間及び受付方法:令和7年6月2日(月)から同年7月10日(木)まで(予定)

 

2.公示のタイミング等

昨年の公示が2024年6月3日(月)の官報号外で行われたのに対し、今年は2025年4月30日(水)の官報本紙で行われました。

公示のタイミングが、昨年と比べ1か月以上、早まっています。先日のガイドライン公開も、前年比で1か月以上早かったことは、2025年4月8日(火)のPEPブログ記事で既報の通りです。

 

3.観光庁長官

高橋一郎⇒秡川直也(はらいかわなおや)

 

4.非英語一次筆記試験免除に関する部分、センター試験⇒共通テストの変更に関する部分

先に発表されたガイドラインに沿って、若干の記述変更が見られます。変更があった項目を以下簡略に記します。

(13)中国語免除について

(15)イタリア語免除について

(16)「ハングル」という部分にカッコが付された

(17)「(TOPIK)」という記述が削除された

(19)日本歴史免除について

(20)一般常識免除について