全国通訳案内士試験二次口述の「プレゼン課題」においては、まずそのトピックが「観光アトラクションか否か」を考えることが大切です。
観光アトラクションとは、その事物を観光客に対して「~をどうぞお楽しみください」とお勧めできるもので、出題の約8割を占めます。
たとえば「鎌倉」(2018)のような観光地、「お好み焼き」(2019)のような食べ物、「聖地巡礼」(2019)のような体験、はすべて「観光アトラクション」です(見る、食べる、遊ぶ、の「るるぶ」)。
さて、観光アトラクションにも上記のように種類がありますが、「お土産」も観光アトラクションの1つです。
たとえば「漆器」(2015、2016、2022)、「箸」(2023)、「こけし」(2024)、などは典型的なお土産です。
トピックが「観光アトラクション・お土産である」と判断できれば、プレゼンの締めくくりが「お土産にぜひどうぞ」(Please include … among your souvenirs.)というお勧めに決まり、その結論を目がけて話せばいい、と方針が決まります。
このように、プレゼンではまずお題の類型を見分けることが非常に大切です。
さて、どのようなものがお土産か、を本番で瞬時に判断するには、やはり過去問を見ておくことが大切です。
「風呂敷」(2017、2023)、「暖簾」(2015、2024)、などはコンパクトで軽いので、人気のお土産です。
2015年度には、「地下足袋」が出題されています。これをパッと見て「お土産だ」と判断できるでしょうか。
↓「地下足袋」のモデルプレゼンが掲載されている本

また、未出題ですが「ウォッシュレット」(ビデ付きトイレ)をお土産に買っていく外国人観光客も多いそうです。これもあらかじめ知っていないと、パッと判断するのが難しそうですね。
↓「日本のトイレ」のモデルプレゼンが掲載されている本

モデル・プレゼンテーション集(予想問題編/対策参考書)VOL.3
