「There is Tom Cruise! 」は正しい英語

「日本人が英語を学んで使う際、わりと共通してみられる癖やミス」というものが存在します。

いろいろな英語系のYouTuber等が指摘していますね。これらを克服していけば、それだけで「その他大勢」から1歩前に出ることができるので、有益と思います。

私も及ばずながら、いくつかYouTubeを出しています。

 

さて、今回は「There~構文の使いすぎ」を取り上げます。

There is/are 構文 は「存在文」と呼ばれます。不特定のものを導入するときに使い、不特定のものについては基本的に使いません。

There is a pen on the desk.

There are some people in the park.

このThere is/are 構文を和訳の「~がある、居る、存在する」というだけで覚えてしまうと、「静岡県には富士山がある」を英語で There is Mt. Fuji in Shizuoka Prefecture. のように言ってしまいます。

富士山は誰でも知っている「特定物」ですから、There構文ではなく、Mt. Fuji stands in Shizuoka Prefecture. のように言うべきですね。

では、「トム・クルーズはアメリカにいる」を英語でどう言うでしょうか。

There is Tom Cruise in Amerika. は誤りですね。

 

 

Tom Cruise lives in America. とか、Tom Cruise is in the United States. というべきです。

しかし、There is Tom Cruise. という英文は絶対間違いか、というと、実はそうではありません。文脈と意味合いにより、正しい英文にもなります。

つまり「あそこにいるのは、トム・クルーズじゃないか!」のように、感嘆文として用いるような場合は、この表現を使います。

つまり、通常ありえないような場所にありえない人や物が出現したのを発見して驚くような場合ですね。

そうすると、 There is Mt. Fuji! も、通常、富士山が見えないような場所で富士山が見えた場合などは、正しい英文として用いられることになります。