全国通訳案内士試験二次口述の出題範囲は「訪日外国人観光客の関心事」(ガイドライン)です。
この中には「日本語という言語」も含まれます。
つまり、言語については通訳に頼るばかりでなく、自ら日本語を学びたい、と希望する外国人観光客もいる、ということですね。
実際、過去問にも「日本語という言語の特性」について言及するものがたくさんあります。
たとえば「おせち料理」は、通訳・プレゼン・実務質疑全てにおいて何度も出題されるテーマですが、これにつき「鯛は『めでたい』、昆布巻きは『喜ぶ』の同音異義語ゆえに縁起物とされている」という定番の説明があります。
これは「同音異義語が多い」という日本語の特性から来る事象です。
これを英語で言うためには、「同音異義語」といった言語の特性に関する英語の語彙を知っている必要があります。
In Japanese, tai is a homophone for medetai, or happiness. (同音異義語=homophone)
こうした例には、次のようなものがあります。
表意文字:ideogram、表音文字:phonogram(2014年度通訳「日本語の文字」)
助数詞:counter (2015年度プレゼン「日本語の数の数え方」)
擬音擬態語:onomatopia(2024年度プレゼン「しゃぶしゃぶ」)

掲載トピック一覧
1. 2024年問題
2. 日本武道館
3. 寿司の食べ方
4. 参勤交代
5. 忍野八海
6. 鏡餅
7. 茅の輪くぐり
8. 高尾山
9. 漫才
10. 鱧(はも)
11. 和歌
12. 暖簾(のれん)
13. 回遊式庭園
14. しゃぶしゃぶ
15. 横浜赤レンガ倉庫
16. 大正ロマン
17. 電動キックボード
18. だるま
