PEP英語学校では、オンライン個人レッスンを専門に行っています。
個人レッスンの最大の利点は、受講者の方のレベルにピッタリ合わせたコーチができることです。
ときどき「私は実力が不足しているから、もう少し自分で勉強してから個人レッスンを受けたい」と言われる方がおられますが、個人レッスンにおいては「授業のレベルが高すぎてついていけない」ということは基本的に起きません。
よって、教育効果という点からいえば、個人レッスンは最高といえるでしょう。
たしかに集団レッスンにも、受講者同士での交流や学び合いなどが生まれる、という個人レッスンにはない利点があります。
しかし、アマチュア同士から学ぶ内容と、プロから学ぶ内容とでは、やはりその質量に圧倒的な差があります。
よって、学習効率という点では個人レッスンに軍配が上がります。
ただ、もちろん個人レッスンにはデメリットもあります。
それはまず、上記の効果は、受講者と講師との「相性」に強く依存する、という点です。
人間には「良い悪い」とは別に、どうしても「相性」というものがあります。
相性が合わない者同士がマンツーマンで時間を過ごしても、残念ながらあまり良い結果は得られないでしょう。
それから、個人レッスンは費用が掛かります。
オンライン化することで、場所に関する費用を削減できていますが、それでも集団授業に比べれば割高です。
これは、レッスンを提供する側としては、受講者お一人にだけリソースを割くので、仕方がないのですね。
この理屈自体は受講者の方の方でもわかっていただいていると思うのですが、レッスンを受ける側とレッスンを提供する側とでは、やはり感覚的なギャップがあります。
たとえば、ある別の学校の個人レッスン料は、おおむね1時間で1万円になっています。
レッスン料を支払う側としては、やっぱり「高い」という感覚でしょう。時給1万円ですから。
しかし、レッスンを提供する側としては、実はこれは「安い」のです。
もし集団授業にすれば、授業料を5分の1の2千円にしても、受講者を10人集めるだけで売上高は倍になります。受講者がもっと集まれば、同じ時間でどんどん売上・利益が増える。
学校ビジネスは、基本的にこの集団授業のモデルで成り立っています。
一方、個人レッスンの受講者をいくら募っても、それだけ投入するリソースも増えるので、ビジネスとしては極めて効率が悪い。
ちなみに、PEPの個人レッスン(全国通訳案内士試験二次)の費用は、30分で3,000円。これに3万円程度の書籍購入義務が付きますが、それでも業界的には相当な低価格かと思います。
では、ビジネス効率の低い個人レッスン提供をなぜやるのでしょうか。
それは、やはり上記の「学習効果の高さ」が捨てがたいからです。
学習者の方々の満足度を上げることにより、学校のブランドバリューを上げ、長期的な利益を目指す、ということです。
こうした個人レッスンの長所を最大化するために、PEPでは、学習者の方に個人レッスン受講を検討いただく際、「二次口述特別動画セミナー」をまず受講いただき、その上でオンライン面談で当該個人レッスン講座の趣旨(アウトプットだけでなくインプット重視であることなど)をご説明し、納得の上でお決めいただくようにしています。
受講者の方がハッピーでないと、レッスン提供側は「顧客満足度を上げてブランド価値を上げる」というメリットを享受できなくなります。そうすると学校運営は「一見高く見えるが実は安い時給をもらうための労働」に堕してしまいます。それで困るのは、実は学校側なのです。
結局、個人レッスン提供の趣旨はビジネス上の「ウィンウィン」を目指すことだ、という結論に落ち着きます。
