ChatGPTを使う⑤

先日、将棋の藤井聡太六冠が、渡辺明名人を下し、最年少での名人、七冠を達成しましたね。

藤井聡太七冠は、AIに将棋を教わったから強くなった、のようによく言われますが、それは間違っています。

以前「Chat-GPTを使う③」でも述べたように、藤井聡太が強いのは、将棋の才能が抜群だからです。AIは誰でも使える道具に過ぎません。

我々が英語学習を通じて自己実現するために、どのようにAIを使えばよいか、のヒントがここにあります。

なぜなら、将棋界はAIの「道具」としての有効活用に成功し、今日の隆盛をみているからです。

将棋における道具としてのAIの具体的利用法は、人間の棋士が「この重要な局面において、どのような手の可能性があるか」をAIに尋ねてみる、という使い方です。

注意すべきは、ある局面を「重要である」と指定するのは、人間がすることだ、という点です。

以前述べたように、将棋の手の順列組み合わせの数は、現在のスーパーコンピューターを使っても、しらみつぶしに調べることは不可能なほどの膨大な数です。

よって、しらみつぶし方式を諦め、先を読むべき対象となる手を、あらかじめ、ある程度ふるいにかける、というやり方を採っている点は、人間もAIも同じです。

この「ふるいにかける」際に、人間の棋士は「感覚」を使っているのに対し、AIは「局面を点数化」して判断しています。

ゆえにAIは、人間が「こんなダサい手は考えても無駄だ」と判断して、ふるい落としてしまう手を読んでいることがあるのですね。

そして、この中に、実は新手が潜んでいることがあるのです。これを新研究として、人間の棋士が自分の勝負で試してみる。これがプロ棋士の行っているAIの利用法です。

この「AIを道具として使う」は、まさに、英語学習を通じて自己実現をしようとする我々も、見ならうべきことだと思います。

では、具体的に我々は、どのようにChat-GPTをはじめとするAIを使えばいいでしょうか?(つづく)