続・プレゼン演習は「守破離」で!

こんにちは。杉森です。

前回、通訳ガイド試験二次口述のプレゼンテーション課題の演習法に、「守破離」の考え方が応用できる、というお話をいたしました。

今回は、その具体的なやり方をお話しいたします。

まず「守」ですが、これは「基本的なインプット」を意味するのでしたね。

プレゼンテーションの場合、効率の良いのが、私の提唱する「タイマー音読」です。

タイマー音読とは、プレゼンの要件とされる「2分」を測る専用タイマーをかけながら、モデルとなるプレゼンテーション(教科書)を音読することです。

この専用タイマーは、私がYouTubeにて無料提供しています。

この「タイマー音読」を繰り返すことにより、語彙・英語表現、知識、スピーチの構成、等をインプットしつつ、時間感覚を体に覚えさせることができます。

合格体験記にも、この方法を行ってうまくいった、という話が出てきます。

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この場合に用いるモデルのプレゼンテーションは、あらかじめ2分の分量で書かれたものである必要があります。

私は、『モデル・プレゼンテーション』を過去9年間で300本以上、書いていますが、最初にこの教材を企画する際、そのワード数を決めるのに悩みました。

古今東西の英語スピーチ等を研究した上で、最終的に2分プレゼンの「モデル」の語数を200 words と決めました。以来、それを踏襲しています。

音読に用いるタイマーは、専用のもの(上述のYouTubeのもの)を使うことをお勧めします。

私は、レッスンをする際にタイマーを使いますが、最初にレッスンを企画した際、適切なタイマーの市販品がないか、実際に家電量販店へ探しに行きました。

私が求めた条件は、①チラッと見るだけで時間が把握できるように、画面が大きくて見やすいこと、②タイムアップの際に鳴る音が、耳にとって不快でなく、かつハッキリとしたものであること、③時間経過(途中の「1分」や「あと15秒」等)を知らせる機能が付いていること、などでした。

しかし、このようなものは売っていないのですね。そこで「動画で作る」ことを思いついたわけです。

個人が、機械的なタイマーをオリジナルで作るのは困難ですが、動画ならさまざまな素材を組み合わせて、割と簡単に作れます。

2分しか測れない、という汎用性のないこと甚だしいタイマーですが(笑)、専用の目的に用いる場合は、大きな威力を発揮します。

このように良い道具を用いれば、辛抱が肝心といわれる「守」の段階を、効率よく習得できることと思います。

次回は、守破離の「破」以降の具体的演習方法をお話します。

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