いよいよ明日…単語は大丈夫

こんにちは。杉森です。

2022年度全国通訳案内士試験二次口述がいよいよ明日本番ですね。

受験者の皆様におかれては、明日の準備は万端でしょうか。以前もお話した通り、会場への足等、事務的なことは全て前日までに計画し、当日は課題に集中することが得策です。

さて、本番直前ですので、今日は実際的なヒントを1つ。

通訳課題で「知らない単語が出たらどうしよう…」という心配の克服法です。

この心配は、実は、英単語を知らないこと自体よりも、その心配すること自体の方が問題なのです。

知らない単語が出たときに、「どうしよう!」と心理的ショックを受けて訳出が止まってしまう。これこそがよくありません。本来訳せていた部分までショックの影響で訳せなくなってしまいます。

ではどうするか。こう考えてください。

「該当する英単語を知らない日本語の言葉が通訳の問題文の中に出た場合、それが名詞なら、日本語のまま言えばOK」

たしかに英単語、特に言い換えの利かない名詞をたくさん知っておくことは大切です。PEPでも「単語三兄弟」(①書籍『日本事象英単語帳』、②無料教材「PEP単語カード」、③動画教材「クイックレスポンス単語テスト(QRT)」)を提供し、普段の学習を推奨しています。

しかし、名詞は、それこそ無限に存在するといえます。これを全て知っている人はいません。

また、通訳ガイド試験の性格上、日本独特の事象が出題されます。日本独特の事象は英語の定訳がなく、実は日本語のままで言うのが正解、という場合が結構たくさんあります。そうだとすると、そもそも悩んで損をした、ということになります。

名詞以外の言葉(動詞、形容詞、副詞)なら、英語での言い換えや省略でほぼ対処できますので、そうするべきです。これらを日本語のまま言って「これは『英訳』です」と言い張るのは、やはり少々無理があります。

でも名詞の場合は、英文の中で日本語のまま使っても、実は「結構大丈夫」なのです。

インプットは完璧に、アウトプットはお気軽に、これがコツですね。

Good luck!

▶PEPニュース
・試験終了後、PEPへメッセージをお寄せください!「出題内容を覚えていない」という方も「感想」だけでOK!

昨日もお知らせいたしましたが、ホームページに二次口述受験者の方からの情報提供をお願いするための、特別フォームを設けました。
ホームページトップに緑色のバナーがあり、クリックで入れます。

PEP英語学校は、全国通訳案内士試験二次口述の出題を毎年再現し、これを無料公開しています(2013年以来の全過去問はこちら)。当該フォームは、この元となる情報提供を受験者の皆様にお願いするためのものです。

過去の受験者の皆様のご協力のおかげで、過去問情報を蓄積し、これを現在、そして将来の受験者の皆さまに提供することが可能になっています。ぜひ、今年度受験の皆様も、後進の方々のために情報提供をお願いします。

出題情報については、もちろん、試験後に覚えている限りでOKです。受験者の皆様には、課題をこなすことが最優先ですから、情報提供のために無理に出題を覚える必要はありません。

ただ、ひとたび試験が終わりましたら、お疲れのところ大変恐縮ですが、ぜひ記憶と興奮が鮮明なうちに、情報をお送りいただければ、大変ありがたく存じます。

出題を覚えていない方も、当該フォームの出題内容の欄は「忘れた」だけで全くOKですので、最後の「その他」の欄に、受験の首尾や感想、その他PEPへのメッセージ等だけでもお送りいただければ、大変うれしいです。

いただいた情報は、今後の教材やサービス提供の充実に役立てていきたいと思っております。なお、当然のことながら、個人を特定するような情報を外部に勝手に出すようなことは致しません。

どうぞよろしくお願いいたします。