通訳は「必死」で「テキトー」に!

2022年度全国通訳案内士試験二次口述(12/11)まで、あと35日です!

本試験で問われる「通訳」(外国語訳)課題は、なかなかの難題です。この対策は「とにかく原情報(日本語の問題文)をよく聞くことである」と、私は通訳理論の解説講義で繰り返し述べています。

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この「聞くべし」という言葉には深い意味があるので、詳しくは講義の方を参照いただきたいのですが、私はこの「聞く」ことの重要性を訴えるために、いろいろな表現を用いています。

その1つが「通訳は、必死に聞いて、テキトーに喋れ」です。

なぜ課題を「テキトーに」やれ、などという過激な表現を使うのかと言うと、これは何よりも第一に「聞く」ことの重要性を訴えるためです。

初心者の方は、実はまさにこの逆をやっていることが多いのです。つまり「テキトーに聞いて、必死に喋ろう」としているので、うまくいかないのです。

これを聞いて「私は必死に日本語の問題文を聞いている!」と怒る方は、私が言う「聞く」の意味を誤解されています。この「聞く」は日常的な聞き方ではなく、「通訳的な聞き方」を意味しているのです。

詳しくは上に挙げた講義をぜひお聞きください。また、書籍『逐次通訳七番勝負!』も併せてご覧ください。

また、「テキトーに喋れ」の部分につき「課題をテキトーにやれ、とは不真面目な!」とお怒りになる方は、私がここで言う「テキトー」の意味を誤解されています。

これはもちろん「いい意味で」テキトーに、ということです。すなわち、問題文の字句にこだわる(直訳的)ではなく、内容・意味を伝えるよう(意訳的)に、という意味です。

この「いい意味で」テキトーな訳は、前半の「必死で聞く」ことが前提となっています。

通訳課題では「必死で日本語を聞き、テキトーに英語を喋る」がコツです。

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