通訳プレゼンは生涯スキル

ご存知の通り、通訳ガイド試験の二次口述では、通訳・プレゼン課題が出されます。

これらは、単なる「試験問題」ではなく、通訳ガイド業務の「疑似」(ガイドライン)である、というのが試験上の位置づけです。

つまり、通訳プレゼンが上手な人は、ガイド業務に就いた際、ダイレクトにその技術が役立つ、ということです。

また、この通訳・プレゼンの技術は、ガイド業務に限定されず、広く英語力や知識の向上に役立つ、生涯を通じての宝になることは、私自身、これまで勉強してきて、よく実感しています。

先日の一次筆記終了後以来、私は「筆記の結果にかかわらず、二次口述対策に即着手しましょう!」とお勧めしています。その理由のうち、この「通訳プレゼン技術は試験を離れても役立つスキルなので、早く始めることにはメリットだけがある」というのは、単なる試験戦略よりも高次の、いわば「生涯学習戦略」に関わるものであり、最も本質的なものです。

つまり逆に言えば、「一次筆記の自己採点が何点以上なら、二次口述対策を始めるべきでしょうか?」という質問自体がナンセンス、ということですね。

この質問は「一次に受かっていないのに二次対策をすると、その二次対策の努力が無駄になる」という考えを前提にしているからです。

実は、2013年に現在の二次口述の形式が導入される前は、二次の面接は今のような「通訳、プレゼン」といった定型の課題を課していませんでした。その頃は、面接では試験官との間でランダムな質疑応答が交わされるだけ、というものでした。

こうした面接の対策として当時は、就職の面接対策的な「答えにくい質問が来たら、どうかわすか」のような、その場を凌ぐテクニック等が喧伝されていました。このての面接であれば、確かに直前に対策し、合格後はキレイに忘れる、というスタンスが合理的でしょう。

でも、今の形式は違うのです。いうならば、旧型式は「情緒的な就職試験」であったのに対し、現在の形式は「客観的なスキル判定試験」をコンセプトにしているのです。

二次口述動画セミナーの「第1講」でお話している「今の時期は二次の勉強をすべき理由」を、再掲します。

4.二次対策は即着手!
問:「筆記試験の結果が思わしくなかったけれど、二次口述の対策をすべきですか?」
答:「筆記試験の出来にかかわらず、全員が即、二次口述対策に着手すべきです」
理由:
①試験は水もの(「絶対ダメ」と思ったが受かっていた、というケースがある)
②たとえ今回の筆記がダメでも、二次口述は、受験を続ける限りいつかは必ず受けるもの(最終合格だけが「合格」)
③二次口述の課題は、合格後まで役に立つ「スキル」である(早く始めて損はない)
④11月の筆記試験合否発表を待ってからの着手では、時間的に間に合わない(せっかく一次を通過したのに、二次でしくじるのはもったいない)

(「二次口述特別動画セミナー」の講義レジメより抜粋、この部分の講義は概要ページにて無料公開されています)。

今回は、③についてお話したわけです。

新たなスキルを身に付けることは、とても楽しいことです。結果だけでなくプロセスも楽しく学べます。

Now, let’s get started!

▶PEPニュース
二次口述特別動画セミナーでは、試験の全体像を「第1講」「第2講」で把握した後、個別の技術論に入っています。

YouTubeで講義を一部公開しました。
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・毎日の習慣に「タイマー音読」を!プレゼン専用2分タイマーをかけながら、モデル・プレゼンテーションを音読する、という単純な1日2分のエクササイズです。この積み重ねが、ラストスパートでの基礎体力を作ります。
詳細はPEPブログのこちらの記事。

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