日本での英語学習法 ー通訳の効用

日本で英語を学ばれる方の中には、いわゆる「純国産」とか「純ジャパ」とか呼ばれる人が多数派でおられます。これらは「日本語が母語で、英語はある程度成長した後、外国語として学び、海外経験等も少ない人」のことですね。

実は私、杉森もバリバリの「純国産」です。英語学習は中学から。海外経験もありません。英検2級にどうやら受かったのが20歳の時。大学の専攻も歴史学と法律学であり、英文学や言語学ではありませんでした。

私は、純ジャパの英語学習においては、日本語を最大限活用すべきだと思っています。日本語の狭義の語学力(語彙、発音等)だけでなく、日本語で培った知識、論理力、人生経験などを、外国語としての英語と組み合わせ、その総和を大きくする。これが英語学習において目指すべきものだと考えるのです。

これはまた、帰国子女などの「海外組」にも当てはまることと思います。およそ2つの言語を話せるようになることを目指す、とは、「母語+外国語+知識・論理・経験」の総和の量を増やすこと、を目指すものだからです。

これはPEP英語学校の理念でもあり、ゆえにPEP英語学校の講座や教材は、狭義の英語力(語彙力、発音、文法等)に加え、知識、論理、それから日本語と英語の双方向訳(異言語・文化間の往復経験)を重視しています。

全国通訳案内士試験では、外国語の力に加え、日本の知識が重視され、基礎的通訳能力が問われます。この試験の次の挑戦を探しておられる方には、本格的に通訳を学んでみることを私はお勧めしています。英語学習の手段として、訳す経験を積むのです。

PEPでは、Skype個人レッスン「会議通訳小教室」で、本格的な通訳技術をコーチしています。このたび、受講者のS.K.さんが、同講座のレビューをお寄せくださいました。S.K.さんは、全国通訳案内士や英検1級を取得され、さらに会議通訳技術を学ばれており、まさに私が提唱する英語学習を実践されておられる方です。きっと皆さまの参考になると思います。ぜひお読みください。