全国通訳案内士試験一次筆記過去問―出遅れずに試験準備を!

こんにちは。杉森です。

先日、全国通訳案内士試験ガイドラインが発表され、一応、試験スケジュールも決まりました。受験を考えておられる方は、いよいよ準備をフル回転する時期に来ていますね。

今年は、一次筆記試験が1か月後ろ倒しになっています。しかし、先にお知らせした通り、これは一次筆記試験と二次口述試験の間の時間が、その分、短くなることを意味し、近年の高難度の二次口述に対応するには、一次筆記試験の前から二次口述試験の勉強も並行して行わなければなりません。よって、一次筆記試験の準備開始のタイミングも、なるべく早くしなければなりません。出遅れないように気を付けましょう。

さて、試験準備の基本は過去問です。PEPのホームページには、直近2020年度までの過去問と解答集が備えられ、どなたでも無料でダウンロードしてお使いいただけます。どうぞご利用ください。

過去問の問題用紙は、原則、実際に試験会場で配布されたものと同じものをPDFでアップしてあります。そして、解答集は、PEPで独自に作成しています。この解答集は、非常に丁寧に作ってあり、英語の場合は長文問題の全訳が添えられ、日本歴史、地理については、難読漢字にルビが振ってあります。学習する方にとっては、一番勉強がしやすいものだと自負しています。

ただ残念なことに、昨年は問題用紙の持ち帰りが禁止され、問題用紙はJNTOが後に公開したものしか入手できなかったため、科目によって一定部分が「黒塗り」されて(著作権への配慮)います。

問題用紙持ち帰りの禁止措置は、コロナ対策上、やむを得なかったと思いますが、問題の公開にはもう少し受験者への便宜を図ってもらいたいと私は思っています。

たとえば今回、英語の長文部分は全て黒塗りされていて、過去問としてあまり役に立たなくなってしまっています。せめて、出典文献の何ページの何行目を引用したのか、という情報を問題用紙に入れてしかるべきだと思います。これは受験者の利益に資するだけではなく、著作権の保護にも資するはずです。

まあ、これは私のJNTOに対する要望ですが、それはそれとして、受験者の方々は、入手可能な情報を最大限活用して、万全の準備で試験に臨んでいただきたいと思います。

それではまた。Happy Learning!